あらたてんしょう今日の言葉

 

vol.832
「この身今生より未来に至るまで」
 身体を借りて今生を体験している魂が真我であり、その真我である自分を表現するために使っているのが身体であり、心である、と教えられた。
 身体が不調をきたすことがあるように、心も間違った方向に進むこともある。
 それを正すのは意識しか無い。
人としてどう在るべきかを、潜在意識に入り込むまで思い続け、遣り続ける。
 やがて其れが、その人の真の人格と成って来る。
 其の境地を目指すのが今生での修行と想っているのだが、偶に忘れる時が有る。都度反省だ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.05.20
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vol.833
〝いつでも、どこでも、いつまでも〟
 昨日、第61回少林寺拳法関西学生大会が開催されました。
この勇姿を見せてくれている学生たちも、卒業と同時に少林寺拳法から離れる事例が多く見られる。
 就職して国内何処に転勤しても、合掌礼一つで仲間として受け入れてくれる道院支部が、全国津々浦々に在る事を覚えておいて欲しい。
 当道院出身の拳士も転勤をしながら各地で転籍を繰り返して五段まで取得した拳士が2名居る。
 「いつでも、どこでも、いつまでも」全国に力強い仲間が存在する。
 開祖は生涯修行と言われた。私もこの道の先輩として同じ事をお勧めする。止めるのは勿体ないと。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.05.21
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vol.834
〝全ての答えは自分の裡に在る〟
 小さな親切で有難うございますと感謝された時は、幸せな気持ちになる。
 説教されたり、詰問調でものを言われると、自分の非が分かっていても心が騒つく。
 後進や門下生にでも上から目線や詰問調ではなく、然りげ無く伝える方が良いと想っている。
 そのような接し方をしている方が、自分も周りも心穏やかな日々を過ごせる。
 心豊かな生き方をするには、どうすれば良いか、全ての答えは自分の裡に在る。
 その気になれば、自ずと思い浮かんで来る筈だ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.05.22
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vol.835
〝想いに邪(よこしま)なかりしか〟
尊徳翁の「善人はとかく表に出ず引き篭もる癖がある。肥えた土は低く窪んだ所に在る」との言葉がある。
 それ故、両方共掘り出さなければならないとの教えだ。
 地域や組織でも同じ事が言われている。出て欲しい人は手を挙げない、と。
 どんな組織でも一緒だ、自分の関係者や仲の良い者をポストに就ける傾向を云々されることがある。
 適材適所と云う言葉が在る通り「正しく判断する」ことは、上に立つ者の大切な仕事のひとつなのだろう。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.05.23
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vol.836
 愛情と云う言葉の定義についてフッと考えた。
 夫婦、家族、男女、師弟等で、どれも形は少し違ってくる。
 真の愛情に共通しているのは、相手に見返りを求めていない、と云う事だろう。
 親子は一世、夫婦は二世、師弟(主従)は三世と聞いた事がある。
 相手を無条件に受け入れる、その気持ちが有れば、いつか相手にも伝わる。
 相手や組織がどうだこうだと、つい言いたくなるのは人の常だ。
 然し、年齢や経験、体験を重ねて行く度に人は不思議と優しくなって来る。
 「優しい」を「優(すぐ)れた」と読ますのも先人の知恵であろう。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.05.24
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vol.837
〝自分の事は言わない方が良い〟
 賢い人は自分で賢いと言わないし、出来ている人は、自分で出来ているとは言わない。
 また、悪人は、自分は悪い人間だとも言わない。
 一番確かな事は、その人が何を言っているかではなく、何をしているかを観れば良い。
 「よごれた人は、自分で汚れているなんていわないわ」
 昨日読んだ大沢在昌の小説に出て来たセリフだ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.05.25
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vol.838
〝此処だけ、今だけ〟
 先日、NHKテレビで「万物は生成、変化、消滅を繰り返している」と紹介されていた。
 すべての命有るものは、素粒子の段階で「生老病死」を繰り返していると理解できる。
 その瞬間、其れは釈尊の教え、諸行無常そのものではないかと思った。
「此処だけ、今だけ、それ以外は不確かなもの」
 以前、或るドラマに出てきた言葉だ。
 学ぶ気が有れば、何からでも学べる時代に感謝だ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.05.26
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vol.839
〝人としての在りよう〟
 人は食えなくなると犯罪を犯しかねない。
 その為、国は国民が最低限の生活が出来るようにするのが大きな仕事の一つだ。
 ただ、国が豊かになっても、軍事を充実させ、それで他国を侵略をする国が在るのは理解できない。
 人としての在りようを見失った者が頭に立つとそう成るのか。
 我々は「力の伴わない正義は無力なり」と教えられた。
 正しさと力を併せ持ち、人も国も最悪に備えておかなければならない。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.05.27
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vol.840
〝全ては考え方、受け取り方〟
 長野県で警察官2名が殉職する悲惨な事件が発生したが、最新のデータでは、不慮の死者は年間4万人、1日当り110人だと云う。
 この数字を見ると、「明日の事は分からない、今この瞬間だけを意識して過ごしなさい」と云う先達たちの教えがよく分かる。
 30代に「人生で体験する事は、生まれる前に全て決めて来ている」との文章を何かの本で読んだ。
 その本に依ると、どう云う状況で人生を終わるかまで決めて来ていると云う。
 真偽は別として、そう想うようにすれば、人生で起こる全ての物事に意味を見い出せる。
 全ては考え方、受け取り方だ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.05.28
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vol.841
〝本能、理性、真心〟
 小さな子供が人の持っている物を欲しがり取り合いをしているのを見る事がある。
 長じるに従い、其れはダメだと理性で自分の気持ちをセーブするように成る。
 大人に成れば、自分の持っているものまで、可能な範囲で人に与えようとする優しさが生じて来る。
 人類が生き残るためには、本能が必要だった。
 集団生活では、秩序と平和を保つ為に善悪を判断する理性が発達してきた。
 そして、人として成熟するにつけ、真心が前面に出て来る。
 本能、理性、真心、人間の心が成長して行く順番だと理解している。
 開祖は「半ばは他人の幸せ」を考えらるれる真心を持った人間に成れと教えられた。
 各国のリーダーが其れを理解出来れば戦争など起きない。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.05.29
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vol.842
〝明るい人には、明るい人生が開けて来る〟
「一緒に居て楽しい人は友人によい。一緒に居て心が穏やかになる人は人生の伴侶によい」と云う言葉を聞いた事がある。
 確かに側にいて居心地の良い人と悪い人がいる。
 良い人の共通点は、言葉も笑顔も明るいと云う事だ。
 門下生の多寡は道院•支部の立地条条件の要因が大きいが、其れをカバーするものは、相手を認めて明るく接する道院長•支部長の力しか無い。
 厳しさも場合に因っては必要だが、普段の練習では明るく接するのが一番のようだ。
 明るい人には、明るい人生が開けてくる。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.05.30
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vol.843
〝意識を自分の望む方向に向ける〟
「人の行動は10%の顕在意識と90%の潜在意識で動いている」と云われている。
 其れが事実なら、90%の潜在意識が無意識の内に自分の行動を決めていると云うことだ。
 言葉を変えれば90%の潜在意識が自分の人生を決めているとも云える。
 「今の自分が置かれている環境を変えたければ、10%の顕在意識を自分の望む方向に向け続ける事だ」と、2012年10月1日付けの私のノートに書いて有った。
 其れで自分の潜在意識が変わると信じたのだ。
 今、幸せだと感じているのは、其れを実行して来たからかも知れない。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.05.31
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vol.844
〝ふたつのぜんこう〟
 愚痴や不平不満を言う人の周りには、同じ想いの人が集まる。
 明るく前向きに考え行動する人たちには、また同じ波長の人たちが集まっている。
 明るく前向きな人たちには、必ず良い結果が伴って来るが、不平不満が良い結果を招く事はない。
 善考と善行、この「ふたつのぜんこう」は、あなたを裏切る事はない。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.01
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vol.845
〝気づくと云う事は、あなたが遣りなさいと云う裡からの声〟
 以前は家庭でゴミが落ちていても忙しいのにかまけて家内が遣るだろうと無視していた。
 また、ややこしい時間が掛かる事務処理は後回しにするなど、典型的な「その他大勢」の人間だった。
 然し、或る時期から、気づいたり、気になると云う事は、あなたが遣りなさいと云う裡からの声だと想うようにした。
 其れ以来気をつけてはいるが、まだ甘えて言い訳をする自分と都度闘っている。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.02
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vol.846
〝相手の気持ちを汲める人〟
 成果を出している人を観ると、
持って生まれた才能もあるが、其れよりも大きな要素は、自分がどう有りたいか、何をしたいのかと云う意志から出てくる想いのようだ。
 道場で見ていても上手くなりたい、強くなりたいとの気持ちが強い子供が残って高段者に成っている。
 また、その子たちは、出来ない子供たちの気持ちが分かるからか、押し並べて優しく子供たちの気持ちを汲む指導者に成っている。
 普通の子がコツコツ続けて自分を変えて来た拳士、安心して指導を任せられるのは、そう云う幹部拳士たちだ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.03
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vol.847
〝器が小さいと腹が立つ〟
 若い頃はよく腹を立てていた。今考えると赤面の至りだ。
 基本、人は自分が正しいと思っている。
 子供の頃、父からよく「盗人にも三分の理」と云う言葉を聞かされた。
 泥棒にも「〇〇が悪いから自分が盗みをしなければならなかった」等の言い訳や言い分が有るものだ。
 故に、無闇に人を責めてはいけない、との教えだった。
「器が小さいと腹が立つ、受け入れる許容が少ないからだ」と本で読んだ記憶が有る。
 誰の言葉か記憶に無いが、きっと若い頃の自分を思い出しての言葉なのだろうが、真実を言い得ている。
 
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.04
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vol.848
〝根気、愛情、責任感〟
名伯楽と言われるような人は、その世界だけではなく、どの世界に行っても通じるのだろう。
 そのレベル迄は行けなくとも、褒める事と、叱らなければならない事をハッキリさせ、それに相手を思い遣る気持ちを持って導いて行く。
 我々道院長・支部長と云われる立場の者はそう在りたいものだ。
 愛情、根気、責任感、この3つは人を育てる為に必要なものだと言われている。
 練習に入る前に自分に言い聞かせているが、偶にイラつく事がある。修行が足りない💦
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.05
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vol.849
〝自分の心の中になら、直ぐにでも天国をつくる事が出来る〟
 最悪は受け入れる。然し、其れを避けるために自分が今できる事をやる、と22歳の時にデールカーネギの著書で教えて貰った。
 開祖には、天国はこの世につくるものだと教えられた。
 世界情勢を観ていると、これは未だまだ時間が掛かりそうだ。
 然し、この歳になってハッキリ分かった事は、「自分の心の中になら直ぐにでも天国をつくる事が出来る」と云う事だ。
 そんな事は無理だと思う人には、それがその人の現実に成っている。
 出来ると思うか、出来ないと思うかは自分に任されている。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.06
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vol.850
〝廉恥〟
 日本は恥の文化と云われる所以か、恥を知れと相手を叱る(罵倒する)言葉が有る。
 だが、日本人の大多数は、人として恥ずかしい事をしないように、と心掛けている。
 冒頭の廉恥とは、心が清らかで恥ずべき事を知っていると云う言葉だ。
 然し、真逆の意味の破廉恥と云う言葉の方が人口に膾炙されている。
 その言葉通り、恥を知らない男が世界中を核の危機に晒している。
 今からでも遅くない、頭の「破」を取ることだ。
 「過ちては改むること憚ること勿れ」と2500年も前に偉人は教えている。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.07
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vol.851
〝立場や権力は自分の為に使ってはいけない〟
「当たり前の事を当たり前にやる」よく聞く言葉だし、自分にも事が有れば言い聞かせている。
 然し、フト考えた。此れは大多数の精神的にも肉体的にも健常者である人が対象の言葉ではないのかと。
 世の中には当たり前のことがしたくても出来ない人が一定数存在する。
 その人たちはどんな気持ちでこの言葉を聞いているのか。
 強者の務めのひとつは、弱者への物心両面の援助だ。
 それは、まさしく開祖の「半ばは他人の幸せを」の教えだ。
 然し世界では、超大国が弱小国を攻めている。
 トップに立つ人は、立場や権力を自分の為に使ってはならないことを、拳士なら誰しも知っているのだが。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.08
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vol.852
心が揺らぐ時、それを引き戻してくれる言葉を裡に持っていれば、揺らぎが治ってくる。
 また、再び前を向いて進み出す心の条件が揃い出す筈だ。
 そう成れば心を揺るがす不平不満は少なく成って来る。
 何が有っても、此れも修行だと捉えられるようにも成って来る。
 そう成るべく我々は日々心の修養をしている。
 真面目に少林寺拳法のカリキュラムに沿って修行をしていれば、肉体や技術の強い上手いから一段ステージが上がる時が必ず来る。
 少林寺拳法は、そう開祖がつくられている。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.09
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vol.853
〝丁度良い時に体験すべき事が起こる〟
 何故、と考えるより「自分にとって丁度良い時に体験すべき事が起こった」そう考える方が必ず良い結果をもたらす。
 辛い体験を経験をしたからこそ今の自分が在る、と言える時が必ず来る。
 そして、現在の体験は未来の自分をつくる為に有ると理解し、後は泣き言を言わず最善を尽くす、それが拳士だ。
 
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.10
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vol.854
〝幸せになるコツ〟
 急いで出掛けて躓いたら、もっと慎重にならなければダメだと反省。
 嫌々義理で出かけて躓いた時など、どうせ行くなら気持ち良く行けば良かったと反省。
 楽しみにしていた事にウキウキとして出掛けて躓いた時は、気持ちが浮ついていたからだと反省。
 全ての出来事の原因を自分の裡に探せば、それは意味の有るもの成る。
 其れが幸せになるコツらしい。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.11
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vol.855
〝その子なりに〟
門下生を「本当に大事にする」とはどう云う事か、40年考え続けて来たが正解に至っていない。
 楽しくゲーム感覚で子供が喜ぶ練習が良いのか。
 技術も精神も凛とした門下生を育てたいのか。其れならまた指導も違って来る。
 ものを背負い込むのは「軽すぎると自分の力を鍛えられないし、重すぎると潰れてしまう」と悩みながら今まで来た。
「教育の要諦は寛厳よろしきに適う」と云う教えが有る。指導者の責任は重い。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.12
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vol.856
〝コツコツと努める〟
 昇格考試を見ていても、挨拶等を聞いていても自信を持って臨んでいる人と、そうでない人は一目瞭然だ。
 他人には分からないが、その人たちは、目に見えない所でコツコツと積み上げてきた努力が結果として現れている。
 健康な時もそうでない時も、平常時も非常時も今出来る事をコツコツと努める。
 天命が尽きるまで其れを続けるのが生涯修行だと理解している。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.13
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vol.857
〝想うことから始まる〟
 親からどう云う教育を受けて来たのか、自分がどう在ろうとしているのか、或いはその両方からなのか、心も身体も自然体で、軽く微笑み前を向いてスクッと立っている人が身近に居る
 体に不調を抱えていて夜も熟睡出来ない事を知っている。
 然し、泣き言や不足を言わず、自分を信じて泰然自若としている。
 自分も斯く在りたい、そう想うことから始まったのであろう。
 財産や社会的地位ではなく、人として素敵な人は、きっと彼方此方に居られるのだろう。
 そう在りたいものだ。
 
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.14
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vol.858
〝今日1日の人生と心を定める〟
 71年の人生を振り返って見ると、全ての事は時間の経過と共に納まる所に納まって来た。
 問題がひとつ片付く度に「思いを定めていれば心配する事も、恐れを抱く必要も無い」との想いが強くなってきた。
 我々は、いつタイムアップが来るか分からない人生と云う有限時間を過ごしている。
 今朝目覚めた事に感謝をして、「今日一日の人生と思いを定める」事が出来れば、全てのことに感謝して過ごせる。
 この日本では、どう考え、どう過ごすかは個人に任されている。有難い事だ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.15
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vol.859
〝辛いと思わない修行〟
病気や痛み、望まない対人関係、経済的困窮、ほとんどの悩みはこの中に含まれる。
 若い頃「金が無いのと死に病い、人間に取ってこれほど辛い事は無い」と聞いた。
 然し、当時それを体験していない私にはピンと来なかった。
 今でも生活には困っていないが、御多分に洩れず、体のガタはあちこちに出て来ている。
 そんな昨今、心をどうすれば平穏に保つ事が出来るかと、折に触れ考えている。
 そして答えの出ないまま、其れ等を辛いと思わない修行を毎日自分に強いている。
 そんな毎日が楽しい、と自己催眠を掛けている😅
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.16
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vol.860
〝豊かな心〟
心の豊かさの意味が知りたければ、困っている人に手を貸してあげなさい。
 その時、相手の喜んだ顔を見た時に感じる嬉しい気持ち、それがあなたに与えられた豊かな心だ。
 善い想いと善い行いが豊かな心をつくり出す肥料だ。
 逆に愚痴や不平不満は心を貧しくする種だ。蒔いてはいけない。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.17
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vol.861
〝自分がそう扱って欲しいように、他人(ひと)を扱いなさい〟
 子供の頃、母には「自分がされて嫌な事は人にしてはいけません」「自分がして欲しい事を相手にしてあげなさい」と折り有る毎に言われていた。
 2500年前、すでに先人が「己の欲せざるところ人に施す事勿れ」と教えている。
 2500年後人類が生き残っていても、多分同じ教えが伝えられているであろう。
 昔、冒頭の言葉を本で読んだ記憶が有る。
 少なくとも「半ばは他人の幸せを」と教えられている我々は今生でそう在りたい。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.18
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vol.862
〝「拳」を以って身を整え「法」を以って心を養う〟 
 先日の新聞に「米国務長官 訪中へ」「韓国で日本ブーム」と、2つの見出しが踊っていた。
 トップの考えや方針が組織や国民の意識の流れを大きく変えるのを体験して来た開祖が「時間が掛かっても平和で豊かな社会をつくるにはこれしかない」と決意し、76年前に「人づくりによる国づくり」の道を歩み出された。
 昨日の県大会を通じて、その開祖の想いと少林寺拳法の可能性、この道の指導者としての責任を再認識させられた。
 そして、改めて「拳」と「法」のバランスの取れた指導を忘れてはいけない、と自分に言い聞かせている。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.6.19
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vol.863
自衛隊員や警察官が何か不諸事起こした時に、これでもかと避難をする一部のマスコミや野党議員が存在する。
 然し、その人たちも災害が有ったり、何かの被害に合いそうな時は、警察や自衛隊に助けを求める筈だ。
 社会の安寧や国益よりも自己の立場や政権の維持が最優先課題だと考える指導者が世界には存在している。
 「力の伴わない正義は無力なり」の教え通り、相手に邪な心を起こさせない為には、国や社会を守る自衛隊や警察は必要だ。
 矛先を「反社の団体」に向けた方が社会の為に成ると思うが、その勇気はないか。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.20
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vol.864
〝動き出すかどうか、たったそれだけ〟
 欲しいもの、成りたい自分、それについて考え想い続け、そして行動を続ければ大概のものは手に入るし、成りたい自分に近づける。
 大概の人は、端から自分には無理だと想っているだけ。
 自分の生涯の目的や目標を定め、いかに早く動き出すかどうか、それに掛かっている。たったそれだけ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.21
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vol.865
〝幸せへの最短の道〟
 自分の事よりも周りの人や組織の事を優先にすれば、悪評が立つ訳がない。
 相手に何をしてやれるのか、と考えられるように成れば、幸せな人生に一歩も二歩も近づいている。
 2010年6月20日のノートに「善きことを思い 善きことを行う、其れが人生の究極の目的であり、幸せへの最短の道である」と自分に言い聞かした言葉が記してあった。
 少林寺拳法の教えが理解でき、実生活に活かすには、それなりの時間が掛かるようだ。
 ノートに記してからでも13年も掛かったが、それなりに幸せな日々を過ごさせて貰っている。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.22
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vol.866
〝「拳」は手段 目的は「法」〟
 開祖は教え伝えるべき事は、全て存命中に伝えられている。
 また、大切な事は全て教範に書き残されている。
 私は晩年の開祖にしかお話を聞く機会が無かったが、技云々を言われていた記憶は無い。
 開祖に取って、拳は人を集めて自信と勇気を与える手段で有り、  目的は「法(教え)」を伝えて平和で豊かな社会を築く事であったと理解している。
 其れをどこまで日常生活に落とし込み自分のものにしていくかは、我々道院長・支部長の課題だ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.23
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 vol.867
〝人は明るい人の周りに集まって来る〟
 2009年10月20日のノートに下記の言葉を記していた。
「素直で明るい性格は、幸せになる大原則。朗らかで協調性が有り、相手に好感を与える人で、不幸な人生を送る人は居ない」
 14年も前の57歳に記した言葉だが、読み直して成る程とうなづいた。
 人は明るい人の周りに集まって来ると相場は決まっている。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2024.06.24
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vol.868
〝一日一善〟
 側に居て、その人と時間と空間を共有しているだけで自分が触発され高められる、そう思わせる人が居る。 
 共通しているのは、何かの分野で実績を残していて、自己の力を周りや社会の為に遣っている人だ。
 自分の持てる力を他人の為に遣うなど、中々出来ることではない。
 然し、小さな事で良い。一日に一人でも良い。他人の笑顔を誘うような思い遣りの有る言動を心掛けたい。
 私は「一日一善」と自分に言い聞かせている。「一膳」ではない😅
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.25
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vol.869
〝諦めて受け入れる〟
 日々多忙な中で生活している人は、好きな音楽を聞く、本を読む、散歩をする等で意識して心の休まる時間をつくる必要が有る。
 体の疲れは眠れば取れるが、心が疲れ過ぎると眠れなくなり、鬱の入り口になる。
 私も命まで取られない、と覚悟した途端、その日から眠れるようになった事を58歳の時に体験した。
「どうしよもない事は諦めて受け入れる」
 私が22歳の時にデールカーネギーの著書『道は開ける』で学んだ言葉だ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.26
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vol.870
〝何があっても有難う〟
 2011年11月12日の日付で、黒住宗忠の下記の言葉をノートに記していた。
「何事も有難い 有難いにて 日を送りなされ候えば、残らず有難いに相なり申すべきなり」
 爾来、「何があっても有難う」と、自分の裡で唱えている。
 12年経ち、漸く全身の細胞もペコちゃんマーク😊に慣れて来たようだ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.27
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vol.871
〝最後の一日と思って過ごす〟
 今日と云う日は私の人生で初めて迎える日。
 そして明日も当然有るものと思っているが、こればっかりは保証が無い。
 日本中で今日を迎えられなかった人は3.944人(昨年の1日平均死者数)だ。
 そんな奇跡的な新たな命を頂いて今朝も目が覚めた。
 今日が最後の一日になると思い、笑顔と優しい言葉で人に接しよう。
 人と歪みあったり、愚痴や不足を言って一日を過ごすのは勿体無い。
『#あらたてんしょう今日の言葉』
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vol.872
〝自分を奮い立たせる〟
 恐怖心は裡から沸いて来る。自信も勇気も裡から湧いて来る。 
 自分がどう在りたいかで、裡から湧いて来るものが違って来る。
 そして其れは、周りに直ぐ影響を与える。
 故にリーダーは自分自身を奮い立たせなければならない。
 そんな素晴らしい政治家がウクライナを率いている。
 いざと云う時、日本にもそんな政治家が現れると信じている。
 
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.29
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 vol.873
 自分が明るくなければ周りを照らせない。
 自分が強くなければ、見て見ぬ振りをしなければならない。
 自分に余裕が無ければ困っている人を助けてやれない。
 社会や組織を変えたければ、それなりの力と地位が無ければ出来ない。
 その為に力や地位を求めるのは善なる行為であり、自信を持って目指せば良い。
 開祖の教え「自己確立 自他共楽」を単なるお題目にしてはいけない。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.06.30
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vol.874
〝許す度量と罰する力〟
 気が優しくて言えない、気が小さくて言えない、利害損得を計算して言わない。
 其れらを超えた、相手や周りの人の事を考えて、黙って腹に収める度量と云うものがある。
 其れが出来る人は、相手より大きな力を持っている人だ。
 開祖は「相手を許すと云うのは、相手を罰する力を持っている人が言う言葉だ」と言われた事が強烈な印象として残っている。
 周りの事を考え黙って腹に収める。そう云う度量を持った人間に成りたいものだ。
 
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.01
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vol.875
〝信用ができ、信頼して任せられる人〟
 門下生でも、それほどリズム感は無くても、休まずコツコツと練習を積み重ねている者は信用でき、最後は高段者になっている人が多い。
 そして、信頼して指導を任す事が出来るのもそう云う門下生だ。
 仕事も人生も少林寺拳法も舐めてはいけない。
 普段の何気なく積み重ねている習慣や努力を、世間は見ていないようで観ているものだ。
 イザと云う時に自分を助けてくれるのは、普段の自分の行動から生じた信用だ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.01
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vol.876
〝常念必現〟
 2011年2月15日のノートに上記の言葉を記していた。
 12年経っているが、確かにと
頷ける。
 その人を観ていれば、どんな考えをしてどんな半生を送って来たかは、大体想像できる。
 原因を常に外に求めている人、反対に自分の裡に求めて来た人の差は、現在の立場や言動にハッキリと出ている。
 幸も不幸もその上に成り立っているようだ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』
2023.07.03
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vol.877
〝理屈を言う人を誰も大切に扱っくれない〟
 人生の師と云える人に出会ったら、その人と同じ思いや考えが出来るように成るまで学ぶ事だ。
 感銘を受ける本に出会ったら、著者の思考か自分の想いか分からなく成るまで読み込まなければならない。
 其処から先は、自分の仕事や置かれた環境に即して日常生活に落とし込んで行く努力の繰り返しだ。
 全ての事は、素直で謙虚な気持ちで「守」から始める、それに尽きるようだ。
 理屈を言う人を、誰も大切には扱ってくれない。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.04
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vol.878
〝自然体で気を平にする〟
 過去、身の危険を感じるような状況に直面した事が三度有った。
 其れでも、逃げずにちゃんと向き合うと、気迫が相手に伝わるのか不思議と解決して来た。
「肩の力を抜き、下腹に力を入れ、自然体で気を平にして向き合えば何とか成る」事は、その三度で経験した。
 以降、余り物事に動じなく成ったが、同じ体験を人には勧めない。
 開祖の「少なくとも素手で一対一で身を守る事が出来ればそれだけで良い」と云う言葉は、修羅場を抜けて来た人が言える言葉なのだろう。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.05
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vol.879
〝死を見ること 帰するが如し〟
 昔、門下生の死に立ち会った。病院に付き添っていた門下生からの連絡が有り、病院に駆けつけた時は、酸素吸入器を付けながらもハァハァと苦しそうにしていた。
 数時間後に亡くなったが、暫くすると、あの苦しそうにしていた顔が穏やかに変わって来たのが救いだった。
「死を見る事 帰するが如し」昔読んだ本に出ていた言葉だが、未だに心に残り続けている。
 死は万人に訪れるもので恐れるものでは無いと云う。
 普段から心に言い聞かせておけば、帰するが如し、と云う気持ちで逝けるのか。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.06
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vol.880
〝残りの人生の歩き方は自分で決める〟
 他人に取って意味の無いものが、自分に取っては大切なものと云う事がある。
 他人に取って何でもない風景が、自分に取っては心を癒してくれる素敵な景色に成っている事も有る。
 人は自分が求めるものにしか注意は向かない。その他は単なる風景だ。
 人生の歩き方は人其々、人様に迷惑を掛けない限り遣りたい事を遣った方が良い。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.07
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vol.881
〝一喜一憂せずに歩み続ける〟
 苦しさも楽しさも一時(いっとき)の事と思い定めれば、全ては人生の通過点での思い出になる。 
 疲れたら休んでもいいが、少し休んだら立ち上がり歩み続けるように、自分を鼓舞しなければならない。
 歩みを止めれば自分に負けてしまう、と。
 成功は今歩き続けている道の先に有る。一喜一憂せずに歩み続ける事だ。
 開祖は其れを「継続は力なり」と教えられた事を、拳士なら誰もが知っている。
『#あらたてんしょう今日の言葉』
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vol.882
〝龍になれ 雲自ずから従う〟
 どんな事にも良い面を探し、其れに意味を見い出す努力をする人は、いつの時代にも居る。
 しんどさや辛さを周りの所為にして批判的に観る癖が有る人に至っては、ご存じの通りだ。
 そう云う人たちには、人生は無慈悲に見える。
 人生に意味を見い出し、自己の成長を願い、周りに優しく接する人は人生に愛される
 76年前、宗道臣と云う龍の下に大先輩たちが集った。
 逝去され43年、未だに其の思想と技法の下に雲霞の如く人が集って来ている。
「竜になれ 雲おのずから従う」
武者小路実篤の言葉だ。
     今日は、帰山して開祖廟に手を合わせて来る。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.09
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vol.883
〝骨は兀々〟
 思い通りに行かないのが人生。其処から逃げるのも、逃げずに続けるのもその人の選択。
 逃げない限り、その人なりの結果が必ず出て来る。
 初段も取れずに理由を付けて辞めていく拳士が8割。
 諦めずにコツコツ続けるのは、自信が無い自分を何とか変えたい、と云う想いが勁い人たち。
 人生に愛され結果を出す人は、真面目にコツコツと努力を続けられる人、と相場は決まっている。
骨(こつ)は兀々(こつこつ)。
 開祖は「継続は力なり」と云う素晴らしい言葉を遺しておられる。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.10
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vol.884
〝吾れ日に吾が身を三省す〟
「百の理屈より、ひとつ相手の身になって考えることで、合意に至る糸口がみつかるものです」
 誰の言葉をだったか、ノートに記していた。
 色んな言葉を遺してくれている人生の諸先輩方が居る。
 ノートに記していても、単なる言葉の記憶だけになっていないか、と読み返す毎に反省をさせられている。
「いにしえの道を聞いても唱えてもわが行ひにせずばかいなし」
 ご存知の、日新公(島津義弘)のいろは歌だ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.11
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vol.885
〝何を想っているのか、何を目指しているのか〟
 人生を変える言葉、と云う表現が有る。
 真摯に生きている人は、そんな言葉に出逢う可能性が高いのだろう。
 逆に、その気が無い人には、どんなに素晴らしい人や言葉に出逢っても気がつかない。
 何を想っているか、何を目指しているのか、其れが自分の人生をつくっている事に気づけば、この先が変わって来る。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.12
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vol.886
〝出来ると自分に言い聞かす〟
「なぜなら……。わたしが、そう信じているからでございます」
 富樫倫太郎が著書『北条氏康』で、伊豆千代丸(後の北条四代)に向けて小姓に言わせた言葉だ。
 人は己が信じている事は、その人にとって事実に成って来ると云う。
 私の人生を振り返ってもそうだった。
 出来ると思えば裡から力が湧いて来た。
 逆に、ダメだと思った事で出来た例(ためし)は無い
 出来ると自分に言い聞かす事だ。先ず想う事から始まる。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.13
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vol.887
〝最初から偉い人など居ない〟
 自分の理想を心の裡に掲げ、らしく在ろうと努める年月を積み重ねて行く。
 そうすれば、其れに応じたものが必ず身に付いて来る。
 その人の想いの勁さと、其れを行動に移し継続した年月、其れが現在の姿だ。
 開祖の薫陶を受けた最後の年代の我々は、頭がボケるか、体が動かなくなる迄自己を教育し続ける責任が有る。
 後は次世代の若い指導者たちが続いてくれる筈だ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』
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vol.888
「幸せって単純なものよ 幸せだと思えば そうなれる」
 アガサ・クリスティの言葉だ。
 逆に言えば、どんな恵まれた状況に置かれいても不幸と感じて居る人が多く居るのは、ご存知の通りだ。
 〝足るを知る〟と云う日本人にはお馴染みの言葉が有る。
 〝知足と感謝〟この二つを理解し、日常生活で心掛けている人は、いつの時代、どんな状況下でも穏やかな人生を送られていたのであろう。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.15
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vol.889
〝心は不思議なもの〟
 一番勁いのは人の心。一番弱いのも人の心。勁い弱いを通り越したもの、其れが素直な心。
 肩の力が抜け、自若として明るく人に接することが出来る人。
 其処に辿り着くまでが永い。強く見せよう、格好よく見せよう、良く見てもらおうと云う気持ちが有る間は、もう少し時間が掛かりそうだ。
 肩の力が抜け自然体で圧力の感じさせない人は、本当は怖い人。
 過去そう云う人に3名出会った。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.16
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vol.890
〝自分の機嫌と人生の舵は、自分で取る〟
 人生には思い通りにならない事の方が多い。
 其れを嘆いていては、切りがない。
 日常生活での小さな幸せに気づける人は、幸せな人生に都度舵を切っている人たちだ。
 いいことも、小さな幸せも無い?
 少なくとも今朝も目が覚め、未だ生きている。
 自分の機嫌と人生の舵は人任せにしてはいけない。自分で取るべきだ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.17
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vol.891
〝自分の色で輝いていれば其れで良い〟
 人が一番気になるのは自分の事。他人の事はそれ程気にしていないと相場は決まっている。
 其れに気づけば少し気持ちが楽になる筈。
 いやごとを言われても気にすれば損をするだけ。人には言わせておけば良い。
 人は其々考えが違うが、皆自分が正しいと想っている。
 十人十色 百人百様との言葉が有る通りだ。
 誠実に信じた道を歩み、振(ぶ)れずに自分の色で輝いていればそれで良い。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.18
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vol.892
〝人には其々の時間が流れている〟
 良い時に良い場所に居る人、悪い時に悪い場所に居る人、紙一重で助かった人。
 其れ等は全て偶然と片付けられている。
 然し、全てに原因が有る。
 其れは、意図しているかいないかは別として、自分の意識と行動である。
 其れが理解出来れば、人生の出来事に不思議は無いのが分かる。
 どうやら人には其々の時間が流れているらしい。
『#あらたてんしょう今日の言葉』
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vol.893
〝想って、動いて、継続する〟
 自分の理想の人間には成れなくても、成ろうとする努力は出来る。
 そして、自分も周りの環境も少しずつなら変えて行く事が出来る。
 出来ない理由を探すのも、諦めずに継続をする事も、全て自分が決めている。
 原因は全て自分と理解出来れば、その時点から自分を取り巻く環境は変わって行く。
 「想って、動いて、継続できるか」、ただ其れだけのこと。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.20
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vol.894
〝愛嬌と誠実さは引きを産む〟
 本当に人生に必要なものは、それ程多く無い。
 健康な心と体、それと自己の成長を願う心が有れば、納得のいく人生が送られる。 
 そんな人たちには、生活の糧は後から勝手について来る。
 そして、愛嬌と誠実さが在れば世の波風が弱くなり、引きも出てくる。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.21
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vol.895
〝周りの景色が その人の心の裡の景色〟
 心の中の独り言は、大概ネガティブな事だ。
 其れを「ポジティブな独り言しか言わない」と決めたら、少しずつ周りの人の対応が変わって来る。
 私がサラリーマン時代に経験した事だ。 
 たとえ心の裡でも泣き言は言わないと自分に言い聞かす事だ。
 続けさえすれば、時間は掛かるが間違いなく周りの景色が変わって来る
 周りの景色が、その人の心の裡の景色だ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』
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vol.896
「本人の前で言えない事は陰で言わない」
 昔、本部の大先生お二人を、陰で「○○ちゃん」「○○○ちゃん」と呼んでいた仲間が居た。
 然し、或る時、その大先輩が本堂に入って来て顔を合わせた途端、踵を合わせて合掌礼と満面の笑顔で挨拶をしていた。
 それを見て私は心の中で苦笑してしまった。
 「本人の前で言えない事は陰で言わないように」
 子供の頃に母によく言われた言葉だ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.25
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vol.897
〝準備と覚悟は普段にしておく〟
「病に伏しても、心の健やかさを保つ事は出来る。
 拳士として生涯修行をして来た者が、最後に見苦しい姿を見せてはいけない」と、普段から自分に言い聞かせている。
 其れが出来るには、普段の日常生活や仕事で、不足や不満を言わない訓練を自分に強(し)いる必要がある。
 何故なら、イザとなった時に出来る事は、普段している事だ。
 準備と覚悟は、普段からしておかなければならない。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.27
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vol.898
「当たり前を貫く」
 大切な事は、体を動かし続けること、想い続けること、言葉に出して伝え続けること。
 全て指導者としては当たり前のこと。其の当たり前を貫くこと。
 技術も人間性も磨き続け、思想と技術を伝え続けること、其れが道院長•支部長の使命と理解している。
『#あらたてんしょう今日の言葉』
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vol.899
「意識と行動がその人の人格」
 地位や経済力ではなく、意識と行動がその人の人格を表している、と多くの人に出逢いそう想うようになった。
 否、その人の人生さえも決めるのが、その人の常に持っている意識だろう。
 善き事を想い、善き行いを行う人が、不幸な人生を送る事は、まず無い。
 何故なら、幸不幸は他人が決める事ではないから。
『#あらたてんしょう今日の葉』
2023.07.29
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vol.900
「それを悩むか、愉しむか」
 人生には、意に沿わない事が往々にして起こる。
 何で自分だけが、何で自分に、と考えがちだが、どうしようもない現実は、静かに受け入れる事が心の救いになる。
 「この身今生より未来に至るまで深く三宝に帰依し…」
 我々が日々修練の始めに唱えている言葉だが、其の境地に立つ事が出来れば、大概の事は然程(さほど)ではなくなる。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.30
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vol.901
「気にしているのは自分だけ、人に取っては単なる風景」
 今年の暑さは尋常じゃない、と毎年言っている。
 其の所為でも無いが、先月より朝夕の散歩に日傘を持参している。
 男が日傘など格好悪いと、家内の勧めに何年も抵抗していたが、「お父さんが皮膚癌に成ったでしょ。体質が似ているのだから気をつけてください」とうるさく言われて根負けした。
 確かに、人に取って他人の事など単なる風景で、それ以上の事ではない。
 気にしているのは自分だけだ、と遅まきながら気づいた次第だ。
 確かに日傘☂️は涼しい😊
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.07.31
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vol.902
「体験だけに留めず、其れを経験にする」  
 イザと云う時に平静で居られると云う事は、相当場数と精神的修養を重ねて来た者でないと難しい。
 私が怖いなと思った人がそうだった。決して大きな声を出すではなく、大きな態度も見せなかった。
 只、黙ってこっちを見ていただけだが、この人とは揉めてはいけないと思った。
 今から思うと、泰然自若と云う言葉そのままだった。
 人間、現場でしか学べない事が在るし、若い時の失敗は取り返す事が出来る。
 色んな事を体験して、其れを経験に昇華して行けば、より良い人生を送られるだろう。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.01
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vol.904
「人生は今日一日と覚えたり」
 出来るだけ長生きしたいと願うのは人の常だろう。
 そして、最後を迎えた時、自分なりに十分生き切ったと言えるような人生を送りたいと、多くの人は望んでいる。
 然し、生きている命の長さで幸せを測れないと、多くの先人は教えている。
 充実した生涯、それを得るにはどうすれば良いか。
 皆、心の中では分かっている。後は遣るだけだ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.03
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vol.905 
”清潔感が有って、シンプルでやり過ぎない”
「世界ふれあい街歩き」と云TV番組がある。
 その中でインタビューされた、ロンドン ソーホ地区の黒人男性が、母の言葉なのだと紹介していたのが冒頭の言葉だ。
 其れはインタビュアーの服装への質問だったのだが、私には、人生そのものへの答えのように聞こえた。
 「清潔感が有って、シンプルでやり過ぎない」
 そんな生き方をしたいものだ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.04
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 vol.906
 いい伴侶を得る、いい部下を持つ、いい上司に巡り逢う。何がそうたらしめるのか。
 最初から出来た人材や組織は無い。
 人として組織として、時間を掛けて切磋琢磨をして、波長の合う者同士が残って行くのである。
 リスペクトする先輩方や素晴らしい組織を観ていると、そう思える。
 自分と自分の居る環境を変えるには、自分を教育し続けるしかない。
 「修身斉家治国平天下」私はこの言葉が好きである。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.05
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vol.907
〝廉恥自尊〟
「秋本議員事務所を捜索」との見出しが昨日の朝刊に躍っていた。
 その為でも無いが、東京大学大学院教授、鈴木宣弘氏の「いま、そこにある食糧危機」にある下記の言葉に肯首した。
「リーダーたる者には、本来身命を賭して国家国民を守る覚悟が求められるが、残念ながら今の政治家からはそういう気概が失われてしまった。〝今だけ、金だけ、自分だけ〟に汲々とし、他国の言いなりになって生き延びようとする者ばかりになってしまったのは情けない限りである」
 国を憂い、廉恥の心を持っている政治家も多く居る。
 そして、一部の破廉恥な政治家を選んでいるのも国民だ
「政治家のレベルは国民のレベルである」との西欧の諺が有る。
 我々国民が1票に責任を持たなければならない。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.06
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 vol.908
「過去から学び、未来の為に今を生きる」
 人はどうしても過去を悔い、先の事を心配するものだ。
 然し、其れをするなと先人たちは助言する。
 だが其れを「過去から学び、未来の為に今を生きる」
 そう捉えれば、過去と未来に意識を運ぶのは無駄では無い。
 そして、その知識、経験値を活かして今を生きる努力を続ける。
 誰と比べるでも無く、出来る事をコツコツと積み重ねて行く。
 其れで良いと想っている。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.07
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vol.909
「人としての中身が伴うと、自ずから風格が出て来る」
 聞く人が聞くと、嘘は言葉が軽いから直ぐ分かると云う。
 俗に云うおしゃべりの人の言葉もやはり軽い。
 自分を飾ろうと、語れば語るほど人は軽くなる事を知らなければならない。
 然し、真実を語っている人の言葉には重みが伴っている。
 開祖の言葉には、その重みが在った。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.10
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vol.910
「心の奥に有る想いが未来を決める」
 昨日、録画しておいた映画『幸せへの回り道』を観た。
 その中で主役のトム・ハンクスが下記の言葉を人形劇の人形に語らせていた。
「遣る事全部うまくいかない時、
僕の心をどうするか決めるのは僕。
 心の奥に有る想いが僕らの未来を決める。
 女の子は立派な女性になり、男の子は立派な男性になるんだ」
 自己を省みると、良い事だけを心に想い描きなさい、といつも起き抜けに自分自身に言い聞かせているのだが、それでもこれだ。
 想わなければ、酷いものだろう。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.11
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vol.911
「いつも喜んでいなさい あなたの周りは喜びに溢れます」
 2015年9月の手帳のメモ欄にそう記していた。
 嫌な事、辛い事も有るだろうが顔に出さない。そんな人間に成りたいものだ。
 想い続け、そう在ろうと努力を続けるしかない。
 さぁ、今日も笑顔で過ごそう。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.12
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vol.912
「心の裡で何を独りごちるか… …」
 一諾千金、と云う言葉を昔知った。
 あの人が引き受けたと言ったらもう大丈夫だ、と云う意味だ。
 当時の私には、理想の漢を表した言葉として響いて来た。
 自分の裡で何を独りごちているかに依って、それに相応しい自分が創られていくのは間違いない。
 人として在るべき姿に近づいて来ると、人は自ずから重さと風格は増してくるのだろう。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.13
 
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vol.913
「闘うではなく引き受ける」
 若い頃は正面からぶつかって闘う、と云う考えが勝っている事が多い。
 然し歳を重ねて来て、闘うではなく逃げずに引き受ける、と捉えれば自分の成長に繋がってくるのでは、と考えるようになった。
 病と闘う、もよく聞く言葉だ。然し、いくら闘ってもいつか終わりが来るのが人生だ。
 命に関わる病で治らなのは、一生に一度だけと、そう思うようにしている。
 闘う必要は無い。その時はその時、早いか遅いか、ただそれだけだ。
 逃げずに引き受ける、そんな気持ちで旅立てるようにと、一昨日年下の仲間の訃報を聞いて自分に新たに言い聞かせている。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.14
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vol.914
「起きる事に全て感謝し、今を楽しんでいるの」
 『駅ピアノ』のと云うTV番組(チェコ・プラハ)で、恋人と旅行中の女性科学者が演奏後にインタビュアーに答えた言葉だ。
 そんな人生の達人のような生き方をしている素敵な女性を恋人に持った男性が少し羨ましくなった。
 きっとその男性も毎日を大切に生きている人なのだろう。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.15
 
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vol.915
 定期購入している月刊誌に、下記の石黒大圓さんの記事が載っていた。
 「胎内記憶研究の第一人者で産婦人科医の池川明先生の調査によると、幼い子供の三分の一に体内での記憶が残っているそうです。
その子供たちにこの世に生まれてきた理由を尋ねると、ほぼ全員が人の役に立つため、と答えると言います」
 同じような記事は昔から何度も読んだ事がある。
 開祖は「人間は偉大なもの(ダーマ)の分霊である」と教えられていた。
 自分と周りの人を大切に、明るく誠実に過ごしていけば、答えは自然と出て来ると想っている。
 
 『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.16
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vol.916
〝良い習慣も悪い習慣も、後々響いて来る〟
 習慣は第二の天性、と子供の頃に父からよく聞かされた。
 私の兄も妹も両親の良い所を引き継いだが、私は逆だった。
 家内は「あなたは、コツコツと努力をすると云う才能を持っている」と慰めてくれるが、私にしては単なる習慣だ。
 確かに諦めもせず、長年続けている事が何個もある。
 それでこれだから自慢にもならないが… …。
 然し、そのお陰か、今は幸せに暮らしている。
 いい習慣も悪い習慣も、必ず後々響いて来るようだ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.17
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vol.917
〝怖いもの苦手なもを克服するには、それに向かって行く〟
 購読している月刊誌に下記の言葉が載っていた。
「何でも最初は怖い。それは逃げるから怖いんだ。よく見て、向かっていけば怖くはなくなる」
 今はエッセイストに成っている松浦弥太郎氏が5年生の時に父から言われた言葉だそうだ。
 開祖は「苦手な事や怖い事を克服する手段は、それに向かって行く事だ」と生前言われていた。
 やはり逃げてはいけない。一度逃げると逃げ癖が付く。
 然し、命が危ない時は、孫子の策三十六計の教えも在る。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.18
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vol.918
「自分の事は、自分で考え、自分で決めろ」
 昨日読んだ北方謙三の本に有った言葉だ。
 若い頃は何かにつけ、親の所為や周りの所為にする事が多いが、其れは、若さ故で仕方が無い。
 問題は、それが恥ずかしい心の持ち方だと云う事に、如何に早く気づく事が出来るかだ。
 少林寺拳法は、最初に脚下照顧を教えられ、自己の足下を観て整える事から始まる。
 そして、自己確立と自他共楽へと、自己教育が進められて行く。
 全ての原因を自己の内に求めているのだ。
 我々道院長・支部長はこの素晴らしい組織の指導者で在る事を忘れてはいけない。
 さぁ、今日は全国中学生大会初日。お世話頂いている関係者の皆様有難うございます🙏
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.19
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vol.919
「恋が愛情に変わる」
 先日、朝刊で読んだ或る俳優の言葉だ。
 新聞を置き少し考えたが、確かに「好いた惚れたは持っても3年」との言葉を昔聞いた記憶がある。
 また、夫婦関係を「戦友みたいなものだ」と表現しているのを度々聞いた事が有る。
 永く続けばそう成るのかも知れない。
 道院長・支部長に取って幹部門下生や仲間たちは、戦友のようなものかも知れない、と考えが飛んで行った。
「恋が愛情に変わる」恋に限らず、そんな人間関係が最も良い関係かも知れない。
 さぁ、今日は全国中学生大会の最終日。
 皆が良い思い出を持って帰ってくれる事を願っている。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.20
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vol.920
「あなたの存在を誰もが知らなければ、あなたが消えても誰も気づいてくれない」
 昨日の読売新聞に紹介されていたエストニアのカヤ・カッラス首相の言葉だ。
 同国は、第二次世界大戦からソ連崩壊まで約50年間に亘りロシアに支配され、世界の歴史から消えた国だった。
 「備えがあれば相手は誤解を起こさない」
「危機が起きてからでは遅すぎる」と言葉を続けている。
 重たい言葉だ。日本の野党の議員や左寄りのマスコミに直接伝えて貰いたい。
 因みにカヤ・カッラス首相はモデルと言ってもいいスタイルと美貌を兼ね備えているエストニア初の女性首相との事だ。
 高市早苗議員、心と気迫では負けていないぞ。頑張ってくれ。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.21
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vol.921
「過去の積み重ねが現在」
 先日のテレビで、池上彰が中国の台頭とウクライナの問題を「いま急にそうなったわけではない。過去の積み重ねが現在」と語っていた。
 これを聞いた時、釈尊の因縁の法則を思い出したのは、いかにも拳士らしいと、自分の頭の回路に苦笑した。
 確かに「原因の無い結果は無い」との教えに基づけば、「過去の積み重ねが現在の自分であり、現在の行動が未来の自分をつくっている」は、拳士なら皆が納得する筈だ。
 我々は、自分や組織の未来に何を求めているのか、その為に今何が出来るのかを考え行動して行ける個々人の集団で在りたい。
『#あらたてんしょう今日の言葉』2023.08.22
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